「うまから」「粗挽き」など様々な島唐辛子パウダーの商品開発が盛ん

第4次激辛ブームで唐辛子が注目されている

 主に沖縄県で栽培されている島唐辛子(学名:Capsicum frutescens)はナス科トウガラシ属の一年草の野菜です。「鷹の爪」のような普通の唐辛子よりも実が小ぶりで収穫量が少ない希少な品種です。実の収穫時期は5月~11月であり、沖縄県では、「コーレーグス」とも呼ばれます。島唐辛子の乾燥パウダーには辛味に加えて旨味も感じられるのが特徴です。

沖縄県産の島唐辛子(学名:Capsicum frutescens

島唐辛子が注目される理由
 現代のようなストレス社会において、ヒトは強い辛味を求める傾向があり、2018年以降、今は第4次激辛ブームの最中にあると言われています。
 また、辛味だけではなく、旨味を伴う「うまから」、山椒などしびれを伴う「しび辛」といった新しい味覚が求められるようになっています。自宅で料理する機会が増えたことも、香辛料の需要拡大につながっています。島唐辛子のように「旨味を伴う辛味」が求められる理由が背景にあるのです。

沖縄県のお土産店舗では、多様な島唐辛子パウダーが並んでいる
 お土産の店舗やスーパーなどで販売されている唐辛子パウダーの商品をマッピングしました。最近の傾向として、激辛を求める一方で、燻製や柚子などの風味を+αで加える商品が多くなっています。辛味+こだわり成分で差別化する方法です。
 お土産の店舗では、激辛香辛料ばかりを集めたコーナーがありますので、那覇空港等に行った際にはお立ち寄りください。

 例えば、島唐辛子をスモークして香りを付与したこだわりの一味パウダーや、細かく粉砕しないことによって香りを留める粗挽き一味パウダーが流行っています。また、沖縄県のハーブ類を用いた七味唐辛子は、芳香があって味わい深い商品です。
 また、唐辛子のフレーバーを出来るだけ残すようにフリーズドライ(凍結乾燥)した特殊な商品も販売されています。
 これからの唐辛子パウダーは激辛であることに加えて、「産地」「品種限定」「こだわり成分」「フレーバー」「粒度(粗挽き)」「うまから」「しび辛」といった要素がキーワードになってくると思います。

新商品を開発しました! お勧めです。

長寿の里、大宜味村産の無農薬の島唐辛子(粗挽・一味)

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