玄米は糖質の代謝を上げるビタミンB1が豊富
炭水化物や糖質の多い食事をした後に、眠くなったことはありませんか? 炭水化物や糖質が消化されてブドウ糖になり、急激に血糖値が上がります。すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げるために眠気を誘う要因になります。
食後に眠くならないようにするには、血糖値を急上昇させない食事が望ましいと考えられています。
太らせるホルモン
また、インスリンをたくさん分泌すると、太りやすくなってしまいます。インスリンは、「太らせるホルモン」とも言われ、エネルギーに使われなかったブドウ糖をグリコーゲン(貯蔵型の糖分)や脂肪に変えてしまいます。インスリンの働きは、糖分を貯蔵したり、脂肪を合成したりします。
血糖値を急上昇させない食品は、眠気も誘わないし、太りにくい状態を維持できるため、メリットが多いです。
玄米でダイエット
自分はそのメリットを期待して、白米→玄米食に変えてから8kgのダイエットに成功しました。週に数回のウォーキングはしていますが、玄米の効果が大きいと思います。
玄米食に切り換えてから15ヵ月で8kg減量できた!
何故、玄米食で痩せやすい体質になったのでしょう。玄米に含まれる炭水化物(分解してブドウ糖になる)について、白米などのご飯と比較してみました(下図)。もち米を除いて、玄米や白米などのご飯に含まれる炭水化物の含有量には、大きな違いはないようです。
出典:日本食品標準成分表2020年度版(八訂)、全て水稲めし(水田栽培、炊いたご飯)のデータを掲載
血糖値の変化を比較(玄米 vs 白米)
玄米でダイエットできる理由が気になりますので、血糖値の上がり方が、玄米と白米では違うのではないか、という仮説を立てました。
1食分(180g)の炊いたご飯を計量して、玄米と白米をそれぞれ食べた場合に血糖値の変化が違っているかどうかを検証してみました。水を飲まないでご飯だけを食べたので、少しつらかったです。
【結果】
比較したところ、玄米食(180g)を食べても血糖値の急上昇は起こらず(90分後に150mg/dL)、その後、緩やかに下がっていきました。玄米食では食後に眠くなることはありませんでした。
対して、白米(180g)では90分後に血糖値が167mg/dLまで上昇し、その後、急降下がみられました。白米を食べた後、150分あたりから急に眠気に襲われたので、インスリンが多めに分泌されていたと推測されます。
玄米は血糖値の変化が緩やかで眠くなりにくいこと、およびダイエット効果が期待できると考えられます。
玄米には糖質の代謝を上げるビタミンB1が白米より豊富に含まれることからも、ダイエットに適したお米だといえます。玄米食はとてもお勧めです。
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