ミネラルやビタミンも同時に摂取できる最高のサプリメント

沖縄県などの特産品として知られる黒糖。さとうきびを原料とする黒褐色の含蜜（みつ）糖であり、「黒砂糖」とも呼ばれる甘味料です。

西表（いりおもて）島、波照間（はてるま）島、与那国（よなぐに）島、多良間（たらま）島などの離島で生産されており、『沖縄黒糖』という地域団体商標が沖縄県黒砂糖協同組合により取得されています。産地によって全部、味が違うので食べ比べると楽しいです。

消費者庁の食品表示基準Q＆Aの中に、「黒糖又は黒砂糖とは、さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖みつ分の分離等の加工を行わずに、冷却して製造した砂糖で、固形又は粉末状のもの」と明確に定義されています。決まった製法でつくった黒糖でなければ、黒糖と名乗ってはいけないのですね。離島のさとうきび原料を決まった製法でつくる『沖縄黒糖』には、ブランド価値を感じます。

栄養成分

黒糖は、一般の砂糖類と比較すると多くの栄養成分が含まれます。日本食品標準成分表によると、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルが豊富で、多様なビタミン類も含有します。単なる甘味料ではなく、ミネラル等の補給源にもなり、疲れた時に１個を食べると元気が回復します。

血糖値の変化

沖縄黒糖１個（14.7g）を食べた時に血糖値がどのように変化するのか調べてみました。精製糖であるグラニュー糖（14.7g）と比較しました。両者を別々に食べた後の血糖値変化を図に示します。

黒糖にはブドウ糖が入っていることから、食べた後の血糖値の立上りは早いですが、その後はグラニュー糖と同様に血糖値が下がっていきます。黒糖を１個食べても、血糖値が急激に上がって高血糖（140mg/dL以上）になる血糖値スパイクが起こらないことが確認できました。

血糖値を少し上げて疲労を回復するとともに、ミネラルやビタミンも同時に摂取できる沖縄黒糖は最高のサプリメントだと思います。

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