島らっきょうには、食中毒菌の増殖を抑える機能もある
島らっきょうは、本土のラッキョウとは異なり、独特の香味をもつ沖縄県独自の品種です。沖縄の代表的な島野菜です。
塩漬け、天ぷらなどにして食べられます。鰹節と一緒に醤油をかけて食べるのも絶品ですね。
ネギのような辛味とシャキッとした食感が独特でお酒のつまみに合います。
島らっきょうの独特の食感がたまらない。
茎の部分はネギのように刻んで、そばに入れたりする。
島らっきょうは鰹節と良く合います。
辛味が刺激的!
血流との関係
島らっきょうには、血液サラサラになる成分が入っているという噂がありますが、本当かどうか実験してみました。
【方法】パルスオキシメーターのPI値(拍動指数)を血流量の指標にして、島らっきょう1皿(40g)を食べた時のPI値の変化を観察しました。左手の人差し指の先を測りました。
【結果】島らっきょうを食べる前のPI値(8.4)に対し、食べてから12分後のPI値は10となり、1.2倍にアップしました。1皿(40g)の島らっきょうは一時的に血流を上げるようです。そして、22分後に初期値(8.4)に戻りました。
この間、脈や血圧は安定していたので、身体へのわるい影響はなかったです。
島らっきょうには、何らかの血液サラサラ成分が入っていることが推測されました。
島らっきょうの抗菌力
もう一つ、島らっきょうの重要な機能に、食中毒菌の増殖を抑えたという研究※があります。沖縄産香草植物5種(ヒハツモドキ、ボタンボウフウ、リュウキュウヨモギ、ゲットウ、島ラッキョウ)について、その抽出物の食中毒菌に対する増殖抑制作用を調べた結果、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌O157、ウェルシュ菌の増殖を最も強く阻止したのは、島ラッキョウでした※。
確かに、島らっきょうを買ってから長期保存しても腐らないから、天然の抗菌成分が含まれるのだと思います。
沖縄県独自の品種である島らっきょうの健康成分は、未だほとんど解明されておらず、大学等での研究が期待されます。
※菊﨑ら:生活科学研究誌,vol.1,p.11-16 (2002)
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